癌になったおとーとわたしと

癌になったと聞いて、残そうと思ったことを書くことに決めた。

癌なんてそんなことあるんだと思った日

検査の結果、じーたんは癌だったそーだよ。

今年の初めにおとーにとっては初孫となる第一子を産んだ姉ちゃんから姉妹のLINEに連絡が入って、やっぱりそうだったかと、こんな日が私たちにも来るんだとそう思った。妹からは反応がなく相当ショックを受けているのだろう。

やっぱりということはそうなのかもという前置きがあったわけで、長く患っていた痔がそれはそれはひどい痔瘻で、いよいよ耐えられなくなって病院に行ったところ、急いで検査をしないとと大学病院に回されたとおかーから連絡があったのだ。

痔なのになんでそんなに検査するの?ってくらいの数の全身の検査をし、中には保険がきかないとかいう検査もあるとか言ってるし、あれ、これはやばいやつだとここ数週間そわそわしていた。

結果は痔瘻が原因で癌になってて、放射線治療で小さくしないと手術できないくらいでかいときた。今の大きさで取るとなるとお尻がなくなるそうだ。そんなでかいことあるわけ?
他に転移がないのかを調べるのにまだ検査は続くらしい。


そもそもなんでそんなになるまで放置してしまったのか、もとい、「我慢し続けた」のか。早めに病院に行っていたら防げたであろう癌。何やってんだか。

でも娘の私は少し分かる。よく言えば寡黙で無口、悪く言えば恥をかきたくない高いプライドを持つ、変な我慢強さを持つ津軽の男の中の男であるおとーを。

現時点でこの先どうなるのかわからないけど、おとーの娘として今まで感じてきたことやいろいろな出来事を思い出しながら書いてくことに決めました。

おとーは感情がよくわからない。いつもどんなことを思ってたのかとか、何してる時が1番楽しいのかとかいまいち掴めない人だ。

そんなおとーとの思い出とか、おとーはどんな人なのかとか、書いたら形になって残るかなと思ったし、残したいと初めて思った。